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魚はうまかし、景色もひともよか~よかとこ天草・御所浦にこらっさんですか!

自己紹介:熊本県天草(あまくさ)出身の赤木 京子です。私は高校を卒業後に進学のために上京して、そのまま東京で就職をしました。海外へは13ヵ国、2年半ほど、ひとりで旅していました。現在は東京で介護福祉士の仕事をしています。

東京にいながらも愛する天草を応援するために、天草市がつくった天草市ふるさと住民の広報部の一員としてPRのお手伝いをさせていただいています。天草ふるさと住民noteの記事を通して、天草に興味をもっていただきき、天草へ足を運んでくださるキッカケになったら嬉しいです。

今回は天草市にある御所浦(ごしょうら)町の魅力を伝えるために現地に行ってきました!御所浦観光物産館しおさい館を運営する御所浦未来島株式会社の代表取締役橋本美和さんに今後の御所浦についてお話しを伺いました!

また御所浦アイランドツーリズム推進協議会 事務局長の三宅 啓雅さんから伝馬舟、アンモナイト館、クロツバメシジミ、桐の木について教えて頂きました!

島のひとの情報が御所浦を訪れるきっかけになったらと思います。
天草弁をまじえてご紹介いたします。


御所浦の情報が満載の御所浦未来島株式会社のホームページです↓
見ているだけでも楽しくなると思います。是非、ご覧ください!

他にも御所浦の観光、交通、イベント情報などがご覧いただける御所浦.netというページがあります。是非、ご覧ください↓


御所浦観光物産館しおさい館について

御所浦観光物産館のしおさい館は平成15年(2003年)に設立しました。当時は御所浦町の観光協会が運営していました。
しおさい館の新規のアルバイト募集に販売と観光案内業務とあり、楽しそうと思った橋本代表(のちにしおさい館の運営者)は応募して見事に合格。しおさい館の設立に携わる一人となりました。

物産館ができた当時は、地元で捕れた魚や野菜、加工品などを安く販売して、お客さん、生産者さん、しおさい館さんもめっちゃ盛り上っていたそうです。
平成18年(2010年)に天草では市町村合併があり、今度は生産者組合同士で運営しようと形態を変え、今年の3月まで運営してきました。

しかし、だんだんと生産者さんが減り、コロナによる観光客の減少により赤字が続きました。そして「ここ(しおさい館)が潰れる、じゃあこれから誰がやるの、と話がでて…そこまで売り上げが落ちたんです。」と橋本代表は語ります。
その後、物産館の立地はそのままで令和4年(2022年)4月に橋本代表率いる御所浦未来島株式会社という会社の運営が始まりました。“御所浦の明るい島づくりを目指して社名をネーミングしました!”と橋本代表は明るく話します。

新規事業の御所浦未来島(株)はしおさい館をそのまま引き継ぎますが、利益はない状態からのスタートでした。そんな状況の中で周りの方は心配して、やっていけると?大丈夫?と声を掛けられ、橋本代表は「うんにゃ、頑張る!やるしかない!」と答えていたそうです。
お金というより町をよくして行きたい、お金よりも自分たちでどうにかして行こうと思う気持ちが強いと橋本代表は述べます。
そして、役員報酬は低く、最低賃金で設定していますと笑顔で話します。

更に「御所浦観光物産館は今年で19年目を迎えます。当館は御所浦の情報受発信の地として、HPやツアー構築、特産品販売、開発等々これからやっていきたいことがたくさんあります!」と意気込みを語ります。

天草市倉岳町にある棚底(たなそこ)港と御所浦港にはカーフェリーが1日数本運行しています。私の原付バイクも乗せることができました!
棚底港から御所浦港の間には横浦港があり、こちらは横浦港に着く前の様子です。
港に到着するとフェリーの方は地元の方と笑顔で会話され穏やかな光景でした。
私には「どこから来たと?」と話しかけて下さいました。お声掛けくださる、天草の方の温かさがとても嬉しかったです。
しおさい館から原付バイクで20分程の所にある展望台の烏峠(からすとうげ)からの眺めです。
大小の島々を見る事ができ不知火海のパノラマがとても美しいです。
烏峠から360度、こんな景色がみれます。
お天気のいい日にふたたび、写真をとりに行きました!
青い海には御所浦島と牧島を結ぶ橋があります。
原付バイクで島を周っていると通りすがりのひとたちが会釈され、びっくりしました!私は「どお~も~」とつぶやきながらおじぎして通り過ぎていました。橋本代表は「よそから来られる人を歓迎する気持ちが多いのかな。」と御所浦の方の思いを伝えてくださいました。

今からなんです。自分たちがして行きたいことをして行こう!

しおさい館の売上は年々下がる一方でコロナの影響により観光客は激減しています。でもそんな中でも「どがんかしていかんば!」「おもとってもどがんもならん!」と橋本代表は熱く語ります。そんな熱い橋本代表は、昔はとても人見知りで社長なんて無理無理と思っていたそうです。しかしながら、どがんかせんばとの気持ちが原動力になっていると私は感じました。

今後はしおさい館の物品販売だけでなく、島外の方に向けたネットショップの運営、観光ツアーなどを行って「御所浦のいい所を発信して行きたい!」「今からなんです!」と意気込みを語ります。

現在、島内を巡りながらミッションをクリアして、「ごしょうらクーポン」「オリジナルグッズプレゼント」「抽選券」をしおさい館で受け取れるイベントが開催されています。この企画専用のレンタカー、レンタサイクルがあります。(2022年9月現在)

「あつまれ!あまくさの島@ごしょうら」は、体験やスポッ ト巡りなどのミッションをクリアすることで、さまざまなリ ワード(プレゼント)がもらえるイベントです。 恐竜オブジェ巡りや化石探し、離島ならではの船に関わ ること、えびすさんやあこうの木に出会うことなど、地域 のこだわりミッションがあるスタンプラリーだと思ってい ただければわかりやすいかもしれません。

御所浦.netより引用

例えば、「まきしま」のミッションの項目には「伝馬船をSNSにあげよう」250G(250円)があります。私はミッション内容を聴きながら楽しくなって、橋本代表も「よかでしょ!よかでしょ!」と笑顔で大盛り上がりでした!是非、御所浦へ足を運んでいただき、参加されてみては如何でしょうか↓

御所浦の生産者さん

若い方も御所浦へ移住されています。天草市本渡から御所浦町の漁師さんの家へ嫁いだ今川綾子さんのパネルです。
天草の太刀魚の干物は、魚にある本来の旨み、甘味があって、えらいうまかです!
女性の漁師さんのきばっとらす、がまだしとらす(がんばっている)姿はかっこよかです。
しおさい館には手作りのお惣菜や加工品があります。
私はすりみ団子を購入して実家で揚げていただきました。魚の臭みがなく、弾力のある食感で、新鮮な味わいでした。御所浦の海はきれかし、魚はどもこもうまかです!
女漁師の長塚巳樹さんもしおさい館さんに貢献されているそうです。
パネルの右下には「離島の町、御所浦で産まれた」とあることから島を愛するがゆえの漁師さんと思います。
御所浦で養殖をされている(株)ふく成から東京の自宅へ鯛をお取り寄せしました。
身はぷりぷりで甘く、脂がのってて、天草の魚の味でうまかです!
生産者さんの思いが鮮度の良さ、旨みに出ていると思います。
物産館のしおさい館からお取り寄せしました!
私は東京でひとり暮らしていますが、生産者さん、販売者さん、島のひとたちを応援したく、たくさんオーダーしました。どれも新鮮で「なんさま、どもこも、うまか!」

しおさい館の「島あじ便」のページよりお取り寄せできます↓
ぜひ、天草・御所浦のおいしい海の幸、山の幸を召し上がってください!

天草のひとのつながり

この記事を投稿したのちのお話しですが、私の書いた「あまくさの魚の鮮度にこだわった社長に聞いてみた~天草のいま~」をみた橋本代表が、取材元のアマレイ社と連絡をとり、その会社の干物をしおさい館で販売するという、ビジネスマッチングが成立しました。
同じ業種の仕事、異なる業種の仕事であっても、天草のひとたちがつながって、盛り上がって欲しいと思います!

御所浦の見どころ、遊びどころ

伝馬舟(てんません)
御所浦アイランドツーリズム推進協議会 事務局長の三宅 啓雅さんは「伝馬舟は男女子供問わず誰でも漕げるよ」と魯(ろ)の漕ぎ方を分かり易く教えて下さいました。初めての伝馬舟体験はめっちゃ楽しかったです!また漕ぎたいです!
三宅さんは、離島振興に功労があったとして2023年に国土交通大臣表彰を受賞されています。
鳥のさえずりを聞きながら、伝馬舟の歴史や舟かくしの入り江の話しなどを伺い、東京では味わえない穏やかな時間でした。伝馬舟のメンテナンスは大変で、特に梅雨の時期は舟に入った雨水を取る作業があるそうです。そんな大変なことはあるけれど、伝馬舟の歴史を大切に引き継がれていることに感銘を受けました。
アンモナイト館
中央にガラスの床があり、覗くとその向こうに地層に埋まったままのアンモナイト化石があります。
約8500万年前のアンモナイトの化石
大きさを比較する為に横にCDが添えてあります。直径は60cmほどあるそうです。
三宅さんよりカメラをガラスに付けて写真撮影するといいよ、と教えて頂き撮れました!
化石が見つかるかも知れない!
御所浦は恐竜の化石が発掘された有名な島でもあります。御所浦白亜紀資料館では化石採集場のハンマーの貸し出しを無料で行っています。実際に化石採集体験ができます!
烏峠の展望台には大きな岩石に化石があります。
どれが化石か分かりますか?
クロツバメシジミは1cmほどの大きさの蝶々で準絶滅危惧種に指定されています。
5月から11月頃に成虫になり、名前にツバメとある様にツバメみたいに動きが早いそうです。
三宅さんと探しましたが、見つかりませんでした。残念!また今度探します!
クロツバメシジミ生息地の近くの岩場にはツメレンゲが生えています。
このツメレンゲは11月頃に多くの白い花を咲かせます。
牧島地区を車で通っていると「何、あれ!」と綺麗な花を咲かせる大きな木を見つけました。
桐ダンスで使われる桐の木だそうです。
御所浦には自然がいっぱいです!

お客さんは喜び、生産者さんも潤う、しおさい館も賑わう、そういう施設にしたい!

私達が足りない所は島の情報を発信するネットワークに弱いこと、それは田舎であるがゆえの課題と橋本代表は話します。
以前は「御所浦に行きたいんですけど。」と電話での問い合わせが多く、その都度、パンフレットを送っていました。それがこの数年、電話での問い合わせが一切なくなりました。先日、私が問い合わせたのが久しぶりの電話だったそうです。最近のお客さんはインターネットで調べて来島される様です。今後はSNSでの発信やホームページの充実に力を入れて行きたいと今後の方針を語ります。

そして「誰かがやらないと誰もやらない。古いですけど、昔ドラマで“事件は現場で起きている”とセリフがありましたが、その通りなんです。」と橋本代表は笑顔を交えて話します。
私も同感で「そがん、そがん、だから私も天草(現場)に来て取材ばしとります。現場でしか分からん現状があっと。それば伝える為には、誰かがせんばつまらん。」と橋本代表に思いを伝えました。

当初はレジと観光案内のアルバイトでしおさい館に入った橋本代表ですが、宅急便やアイスコーヒー、かき氷を作るなど、みんなで何でも対応されています。その長年の積み重ねがあって御所浦未来島(株)を運営していけると話します。
また、しおさい館を通してご自身の性格の変化があったそうです。「昔は大人しくて販売なんてできないほど、人見知りがひどかったんですよ。でもこの仕事を始めてから、人と接する事がめっちゃ楽しい!」と笑顔で話します。

橋本代表はしおさい館について“生産者さんがこんなに美味しい魚を捕って来られたことを伝える場所にする事、また島全体のひと達がしおさい館を頼ってくれる場所にする事”それが理想であり自分の役目と力強く話します。
そして、お客さんは喜び、生産者さんも潤う、しおさい館も賑わう、そういう施設にしたいと思いを述べます。
最後に「こうやって行けるのも皆さんのお陰です。そこが一番です。」と熱く語って下さいました。

御所浦をフェリーで離れる際に、振り向くと橋本代表とピンクがお似合いの小晴(こはる)さんが手を振って下さっていました。私は感動して涙が止まらず「また来ますね!」とつぶやきながら、二人の姿が見えなくなるまで手を振り続けました。

私はご協力いただいた橋本代表と初めてお会いしましたが、とても明るくて、インタビューしているとどんどん話しが聴きたくなり、人を引き付ける力が凄い方だなあと思いました。三宅さんとも初めてお会いして、御所浦の魅力を知ることができ、とても楽しい時間を過ごす事ができました。そして御所浦の方々から感謝の気持ち、お陰様の気持ちは大切だと改めて気付かせていただき、よかひとたちに出会えました。
是非、御所浦を訪れて、美味しいものを食べて、遊んで、楽しんで、天草・御所浦の自然、人の温かさに触れてみてはいかがでしょうか。


はじめにお知らせしましたが、御所浦未来島株式会社のページです↓
是非、ご覧ください!

しおさい館の「島あじ便」のページよりお取り寄せできます↓
ぜひ、天草・御所浦のおいしい海の幸、山の幸を召し上がってください!

先にもお知らせしましたが、御所浦.netは御所浦の情報が満載のページです。是非、ご覧ください↓

天草市御所浦白亜紀資料館のページです↓
御所浦の化石について、チェックしてみてください!

天草ケーブルネットワーク(株)が運営するみつばちラジオは天草の情報が聴けるラジオです。私は平日の18:00から「市役所からのお知らせ」「天草瀬戸大橋の交通状況」などを東京にいながら聴いています。
是非、ご視聴ください↓

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