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天草在住3児のママに聞いてみた!天草での子育てライフ

こんにちは!2児の母、ふるさと住民の山城優子です。
高校卒業と共に天草を離れてから20年経ちました。地元の友人とはあまり会えていませんが、SNSを通じて近況を知ったり、連絡を取り合ったりしています。
そんな中、先日友人が開いたイベントがとても素敵だったので、話を聞いてみたくなりました。高校時代からの友人で、私が尊敬、信頼している3児のママです。
天草での子育てライフについて聞いてみました!


趣味を仕事にした話

天草市在住の城下久美子さん。家業を手伝いながら、ハンドメイド作家としての仕事もこなし、小中学生3人の子育てをしています。

出産を機に退職して、趣味で始めたのがハンドメイドでした。
子どものスタイ(よだれかけ)作りからスタートし、独学で技術を身に付け、バッグや子供服を作るまでになりました。というのも、お子さんに関するある悩みがあったからです。
「既製服だと体に合わない」
ウエストに合わせてズボンを選ぶと丈が長かったことから、子どもの体に合わせて服を作るようになりました。そんな中、同じような悩みを持っているママが周りにいたこと、馴染みの店の方から「販売してみたら」と言われたことをきっかけに、2016年から仕事にして子供服作りをしています。
これまで作ってきた赤ちゃん用スタイの数は800を超えました。リクエストを取り入れた細かいデザインや装飾はハンドメイドならでは!城下さんのセンスが光ります!

ちなみに我が家は、子どもの入園グッズを揃える際にお世話になりました。
幼稚園入園の際は、園規定サイズの袋(上履き袋、コップ袋、体操服袋、絵本バッグなど)が必要ですが、裁縫が苦手な私は迷わず城下さんに依頼。好みの色やイメージをもとに生地を選んでくれて、一つ一つ丁寧に作られた袋たちは手作りのあたたかみがあり、とても丈夫。3年間毎日使い、洗濯を繰り返し色褪せてはいるものの、子どもたちは自分で選んだ柄で、幼稚園生活を共にした愛着ある園グッズなので、卒園した今でも大切に使っています。
子育てで忙しい中でも、自分の楽しみを見つけ、それを仕事にした友人の行動力には頭が下がります。

ママが主役のイベント開催

先月、天草市でママたちによるイベントが開かれました。
手作り雑貨や子供服の販売、ママも子どもも楽しめる工夫がたくさん詰まったハンドメイドワークショップです。主催したのは、「mama stage(ママステージ)」。代表の城下さん含む5人のママたちです。「いつもは支える役割が多いママでも、ママたちが主役のステージをつくりたい!」と結成されました。
仕事をしている人もしていない人も、自分の楽しみでモノを作り、なおかつお小遣いができる喜びもあります。また、子どもの成長に応じた悩みをメンバーに気軽に相談することもできて、城下さんにとってmama stageは心の拠り所なんだそうです。
今回のイベントはmama stage初の試みでしたが、ワークショップは子どもたちに大人気!目が届くスペースで開催できたことは、お客さんと会話を楽しんだり、子どもたちと一緒に遊んだりする余裕があって、メンバーの皆さんも満足。
「買い物だけじゃなくて遊びに来た」「子どもと遊んでもらえてよかった」という声が聞かれたそうです。


子どもが小さいとなかなか自分の時間が持てず、買い物を楽しむこともできませんが、ほんの数分でも子どもをみてもらえて、ゆっくり買い物ができることはママにとってはありがたいこと。また、一人で一日中子どもと一緒にいると気が滅入ってしまうこともあります。誰かと話すだけで心が軽くなります。そんなママたちのオアシスになるイベントだなあと感じました。
mama stageの皆さんは、今後もいろんな場所でイベントを開催していきたいとのことです。

コミュニティ設立

そもそも、mama stageができたきっかけは?

城下さんが、天草市が実施している「あまくさ未来創造スクール」を受講したことです。

「あまくさ未来創造スクール」とは・・・
地域課題の解決と企業の営利活動の共通項を探し出し、本業を生かしてできるビジネスモデルの創出、ビジネスリーダーの育成を目指した取り組み。

天草市HPより

スクールで学んでいく中で、少子化や、ママ同士のコミュニティが少ないことに気づき、コミュニティが増えれば、子育ての相談もしやすく、少子化対策に繋げられるのではないかと考えました。
そこで、相談したのがNPO法人子育てネットワークわ・わ・わ(話・和・輪)の代表、澤田福美さんです。ご自身は4人のお子さんを育てられ、保育園や幼稚園、児童館で勤務された経験もお持ちの子育てのスペシャリストです!毎日たくさんのママたちと会話をし、子育ての相談にのっている澤田さんから「趣味でハンドメイドをしているママがたくさんいること」「みんな誰かと話したいと思っていること」を聞き、立ち上げたのがmama stageです。

「NPO法人子育てネットワークわ・わ・わ(話・和・輪)」とは・・・
2007年に発足した子育て支援団体。子育てに関する情報を発信し、講座やイベントを開催。民家を活用した子育て支援施設には毎日多くのママたちが通う。

https://wawawa-kosodate.net/

天草の子育てママ応援団「アマゾーヌ」

皆さん、「アマゾーヌ」ってご存じですか?
天草市で昨年6月に発足した、30代~40代の子育て中の女性10名が所属している団体です。城下さんもメンバーの一人。普段は居酒屋、花屋、電気屋、金物屋などそれぞれを経営しているママたちが、「天草のママたち子どもたちのために何かしたい」という思いで集まりました。
「アマゾーヌ」の由来は、ギリシャ神話に出てくる女性部族アマゾネス(アマゾーン)のように、女性でも強くたくましくありたいということと、天草のアマをかけて名づけられたとか。
ママたちに寄り添いながら未来の子どもたちのためにできることを考え、天草の魅力を伝える活動をしています。

メンバーInstagramアカウントのフォロワーを合計すると1万2千人!影響力大!!

今年1周年を迎えたアマゾーヌ。この1年の活動について聞きました。
コロナ禍での買い物代行、天草の食材を使って商品開発、企業訪問、市長との対談。中でも反響が大きかったのが、天草の特産品、車海老を使った味噌汁をマルシェで販売したこと。子どもたちに天草の食材の良さをPRすることができました。それ以降、企業からの依頼が増え、アマゾーヌの認知度も上がりました。

一方で、挑戦したけど実現できなかったこともありました。子どもの遊び場づくりです。天草は公園は多いけど、屋内施設が少ないと感じているメンバーたち。来年は、子どもがのびのびと遊べるようなイベントを企画中です。例えば、巨大な紙に皆で絵を描くような子ども主体のマルシェを開催できればと考えているそうです。
最近は、皆で集まって課題を話し合い、チームワークを強化しています。

天草は子育てしやすい?

結論から言うと・・・「天草は子育てしやすい!」
城下さん曰く、
●人と人との距離が近く、悩みを相談しやすい!
子どもが3人以上いる先輩ママさんたちも多いので幅広い相談ができます。
●祖父母の手を借りられる!
●待機児童がいない!
●豊かな自然が身近にある!
子どもと釣りに出かけたり、山登りをしたり、四季折々の自然に触れながら様々な体験ができます。天草は道路を隔ててすぐ海だという家も多いので、思い立った時に釣りやバーベキューが楽しめるのも魅力です!
城下さんは、子どもたちと一緒に遊んだり学んだりしながら天草の素晴らしさを伝えています。

私も幼い頃は祖父母がいるのは当たり前だったし、海に行けばイルカが見られるのもカニが道を歩いているのも日常の光景でしたが、実はとてもありがたい環境で育っていたのだと実感しています。里帰り出産でしばらく住んでいた時も、家族に頼りながら不自由なくのんびり過ごすことができました。
天草に住んでいる人にも、これから移住を考えている人にも、「天草の子育て環境は最高」だと思ってもらえたらいいなあ。

天草にはアマゾーヌをはじめ子育てママを応援するコミュニティがたくさんあるので、子育て中のママにはぜひ繋がってほしいです。
これからも、天草に住む友人と意見交換したり、天草市外にいるからこそ見える天草のよさを発信しながら、天草の子育て環境がますます良くなるお手伝いがしたいです。