牛深に魅せられて移住しました!空き家利活用を一緒にやりませんか?
はじめまして!可知敬斗(かち けいと)と申します!
去年の7月に東京から牛深地区に移住をして、今は通信制の大学に通いつつ(株)CASEが手掛ける牛深の空き家や空き店舗の活用を中心とした「CASE天草プロジェクト」の取り組みに参加しています。
今回は、ふるさと住民である私が牛深に移住するに至った経緯と、移住者目線での牛深の魅力、CASE天草プロジェクトでは何をしているのかということを皆さんにお伝えします。
私がなぜ移住したのか
早速一つ目の移住までの経緯ですが、一昨年私が高校生だった頃から始まります。
コロナの影響で学校の行事・部活・委員会が全て自粛となり、自由な校風で生徒主体の学生生活が自慢の学校だったのが、毎日ただ授業を受けて帰るだけの状態になってしまいました。
元々その自由さの中で部活・行事・委員会に全力を注いでいた私は次第に学校に行くことの楽しさを感じられなくなり、興味のあったビジネスやスタートアップ系などの外部活動を盛んにするようになっていきました。
その時たまたま紹介してもらったオンラインイベントで「社会課題×ビジネスを考える」というディスカッションがあり、そこで「地方は社会課題が山積みで、このまま地方が衰退していけばいずれ東京も共倒れして日本は衰退していくのではないか」ということを聞き、今の地方ってどんな状態なんだろうかと「地方」に興味を持ちました。
その後、地方創生について調べていくうちに、今まで東京という世界しか知らなかった私は強い危機感と衝撃を受けると同時に、都市部と地方という繋がりの中で、課題が複雑に絡み合った問題を解決するのは、めちゃくちゃやりがいあって面白そうだなと感じ「地方」という切り口で何かしたいなという思いが強くなっていきました。
そのような時に、天草市が行う牛深地区での空き家の利活用事業を受託された(株)CASE代表取締役の近藤威志さんと出会いました。
近藤さんと話すうちに、近藤さんの地域への想いの深さや空き家を活用した課題解決の奇想天外さ、様々な地域の人との関わりを創造する活動の新しさに衝撃を受け、ついて行ったら絶対面白そうだなと思いました。
その旨を伝えてみたところ「(昨年)7月から天草の牛深ってとこで事業立ち上げるけど来る?」と誘われ、二つ返事で1ヶ月間行ってみることにしました。
その時は自分のキャリアを内閣府か総務省に入り地方創生の仕事をしつつ夜に東洋大学の夜間コースの国際地域学部に通う予定にしていて、公務員試験・大学入試が始まるまでは「実際に地方に滞在して地方の雰囲気を感じとる」くらいに考えていたのですが、実際に牛深に来てみたらとても暮らしやすくてすっかり牛深を気に入ってしまい、気づけば移住を決めていました。
移住を決めた天草・牛深の魅力
このような形で牛深に移住することになった私ですが、2つ目のテーマ「なぜ牛深を気に入ったのか、移住者目線での牛深の魅力」を挙げてみました。
これら全部含めて何か特有の牛深の「ゆるさ」が人間的にとても丁度よく感じ、一言でいうと「あるものはある、ないものはない、まちが溢れすぎていない」という感想を抱きました。
また、牛深は外から来た私に対して排他的に接することもなく、髪色ピンクでカラフルな作業着という派手な姿の私の様に、東京から来たやつが好き勝手生活してても何も言われないし、むしろ「何してるの?牛深楽しい?」と話しかけてくれることも多く、「牛深に来たからには一種の仲間」のような、東京の他人を全く見ない干渉しないで認められる多様性より、誰が何しようと、そんなに気にしないけど様子は見守っててくれる。こっちの方が一人の人間として認められるような雰囲気で、気楽だし生活してて安心感もあって牛深の良いところだなと感じています。
CASE天草プロジェクトって何してる?
そして3つ目の「CASE天草プロジェクト」では何をしているかというと、先ほどもお話ししたとおり、近藤さんの会社CASEが天草市と地域連携協定を結び、昨年7月より「天草市牛深地区空き家利活用推進モデル事業」として牛深を中心に空き家空き店舗の改修・活用を通じて、地元と外から来る人たちをつなぐ関係案内をしたり、地域内に世代・文化を超えた人と人との関わり合いを生み出す交流拠点を作ろうとしています。牛深地区は、天草市の中で最も空き家が多い地区です。約9年前の調査で1,000棟以上の空き家があったということですから、現在はもっと深刻化しています…
そんな牛深地区での活動の拠点となるものが「牛深BASE」です。美津湯という銭湯だった築70年超の空き店舗を現在リノベーションしていて、将来的に「牛深じもと食堂」や、間借り営業のコーヒーショップ、スパイスカレー屋などの飲食店として、学生向けに自習室としての解放、会議スペース、コワーキングスペース、健康ダンス教室というような複合施設としての活用や、それ以外にも様々な使い方を検討している最中です。地元住民の皆さんや、ふるさと住民の皆さんにも、牛深地区にこういう施設が欲しいという要望があれば、ぜひ一緒に考えていきたいと思っています。
牛深BASEのビフォーアフター
現在の牛深BASE(まだまだリノベーション中です!)
また、イベントスペースとしても活用を進めていて、ある程度改修が進んだ12月には牛深文化継承の会や地域おこし協力隊の津末さんと合同で「牛深みなと町物語写真展」を開催し、牛深の過去から現在の写真を展示したり、牛深の歴史について講演いただいたりをしました。
この写真展では牛深の過去を見つめ、牛深のこれからを地元の方達と一緒に作っていく、そんなスタートを切る思いで開催をしました。
さらに3月には、CASEでお借りしている家財道具がそのまま残された空き家から使える家財を発掘して販売をするガレージセールイベントを行い、空き家の新しい活用方法の一つとして地域活性・課題解決の一歩を踏み出せた気がします。今後も、この拠点での様々なイベントの開催や、牛深地区の空き家を利活用した取り組みを展開していく予定です。
(株)CASEでは拠点の牛深BASEの運営以外にも空き家を活用した取り組みも進めていて、今年の2月から3月にかけて東京など都市圏から地方やリノベーションに興味のある学生やフリーランスの方々総勢30名超を牛深に呼び込んで、空き家・空き店舗のリノベーションのお手伝いをしてもらうプロジェクトを組み、うちで整備した空き家を滞在期間中に使ってもらい、そこに住みながら色々手を加えていってもらったりしました。
来て下さった皆さんはすぐに牛深の方たちと仲良くなって漁につれて行ってもらったり、夕飯をご馳走になったり、地元の方とスナックで盛り上がったりと私の予想以上に牛深での暮らしを楽しんでもらえたようで、プロジェクトを運営した甲斐があったなと思っています。
しかもほとんどの人が今年の夏にまた来たいと言ってくださり、私と同じように牛深の魅力が都市圏の若者の心に刺さったということがとても嬉しかったです。
プロジェクト概要(おてつたび)
牛深にいます!ぜひお訪ね下さい!
(株)CASEでは空き家を外から来る人たちの滞在場所、もしくは自分のように移住しちゃう人向けのシェアハウスなど、1日でも1週間でも1ヶ月でも1年でもどんな形でも滞在できる場所として、空き家を開いていこうとしています。
以上のとおり、牛深地区に来てから毎日怒涛の日々を過ごしていますが、私が体感している地域の魅力を、これからもこのnoteを通じて発信していきます。ふるさと住民の皆様も牛深地区に来られた際は、牛深BASEを是非お訪ねください!開いてれば、私は中に居りますので気軽にお声かけください!!美味しいご飯屋さんでも景色のいいところでも教えられる範囲ならなんでも教えますよ~。
牛深BASE公式SNS
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