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天草と東京、2拠点生活のゆくえ。


【前置き】


ふるさと住民No.90今井です。
今回は東京と天草の2拠点生活を2年間し天草で仕事をはじめたお話しをいたします。

昨年、天草市倉岳町にある大えびす公園横の市の所有物件の公募があり、先に天草へ移住し、天草にて起業した友人の社長とともに手をあげて、今年3月15日よりオープンしました。

事業計画書提出後、プレゼンと厳しい審査もありました。
めでたく通過して2年以上閉店されていた店舗を引き継ぐ事になりました。


【天草へ移住を考え行動した事】

天草を離れ35年。
病気の母と最後の時間を過ごしたくて天草へ移住を考えました。
その時にふるさと住民制度を知り登録をしました。



送られてくる市広報誌やメールマガジンなどでイベントの情報を得て沢山の方に出会い交流をさせていただきました。

次に空き家バンク制度に登録をしました。

住みたい場所、家のイメージなどを決めて何度も天草へ通いました。

【家が決まって2拠点生活】


コロナが猛威をふるい、天草へも東京都民としては行きづらい日々が続きました。
天草にいる母の容態があまりよくなかったので、まずは賃貸でもよいと家を決めに天草へ帰省した時に今の拠点とする家に巡り合う事が出来ました。
その家は今一緒に仕事をしている友人が購入し、天草へ住民票を移す事で購入出来ました。
本来なら移住者として天草でお仕事をするのが本意ですがまずは生活の基盤を整え収入を維持する事の方が大切だと考えました。
東京では長年築き上げた大切な収入源があったので、天草ライフを安定させる為にも東京での仕事は継続が必要でした。
2年ほど天草と東京を行ったり来たりの2拠点生活を続けながら天草に拠点を置く事で地域の方々に受け入れて頂きご近所付き合いも良好に楽しく過ごす事が出来、沢山の良い出会いがありました。

【2拠点生活】


天草へ拠点を持ち、まずは友人が購入した家を本社として会社を作りました。
それが『株式会社A Thyme』です。
Aは天草と友人の名前のアルファベットです。
Thymeはハーブの意味でその文字1つずつにわたしの家族のアルファベットが入っていて大変思い入れのある単語です。
「えーたいむ」と読みます。
東京でわたしはカフェの経営経験があり、その時につけたお店の名前でした。
大切な屋号でしたのでまた天草でその屋号を使う事が出来て感慨深いです。

会社は長年東京でやっていた友人のハウスクリーニングを主体としました。
天草でハウスクリーニングへの新規の顧客確保は実際かなり難しく天草に拠点を持ってから2年間は東京のお得意様の仕事を継続し、しっかり収入を得て生活を支えていきました。
ハウスクリーニングは、春夏冬と繁忙期があり集約して仕事をする事が出来るので2拠点生活するには大変効率のよい事業です。
1つの作業の単価も高いので、天草での生活費も充分得る事が出来ました。

わたしたちは2年間、天草と東京を行ったり来たりしながら天草ライフを楽しみ沢山の人脈を増やしていきました。

【市広報誌公募から仕事を得る】


わたしたちは月に1度いただく市広報誌『市政たよりあまくさ』が大好きで隅々まで読んでいました。
特に友人は色々な情報を見つけては
「こんな公募があるよ」
と、沢山良い情報を発見してくれました。
昨年、倉岳町大えびす横の市の所有施設の公募を見つけたのも友人で
「内覧してみようか」
と一緒に公募のあった天草町のブルーガーデンと二つの施設の内覧を申し込みました。
どちらとも天草の美しい海が一望出来て素晴らしい施設です。
わたしたちは今いる拠点から近く今後の仕事へもイメージがついた倉岳町の店舗を選びました。

しかし、やはり市の公募ですので「やりたい」と言う気持ちだけでは当然無理で大変難しい事業計画書提出が待ち構えていました。
わたしたちは公募を通過する為に『パララボ天草』さんにお世話になる事にしました。


『パララボ天草』さんにはふるさと住民として知り合い友人と同じ時期にIターンされた渡邉隼さんが在籍されていてわたしたちにとって渡邉さんはとても頼もしい存在でした。

渡邉さんには本当に色々サポートしていただき沢山の良いご縁を結んでいただきとても感謝しています。


『パララボ天草』さんでは新規事業者向けに3回まで無料相談出来る
「新規事業&スタートアップ支援」があります。
専門家相談や事業支援のコンサルを通して天草発のビジネスを応援してくださるのです。

こちらを利用し事業計画書を見ていただき色々ご助言とサポートをいただきました。

おかげさまで市に提出した事業計画書は審査を通過する事が出来ました。
そしてプレゼンを得て無事に合格し倉岳町の市の施設店舗を任せていただく事となりました。

【天草東海岸】


この数年コロナ禍というのもあり天草東海岸地区は大変寂しい場所でした。
周りには倉岳神社、WANIMAの聖地パチンコ大和、かっぱ温泉と観光スポットが沢山あります。
特に大理石で出来た日本一の大えびす様はそれは神々しく晴れた日の青空にとても映え笑ったお顔はとても綺麗でパワーいっぱいな神様です。
えびす公園もとても美しい場所で天草の美しい海が一望出来て素晴らしい場所です。

⭐︎以前の記事をご紹介します。

店舗経営が決まり毎日準備に行きましたが周りに飲食店もないせいか大えびす様を見に来られる観光客の方が1日数人いらっしゃるだけでそれは寂しい場所でした。
ハウスクリーニング経験者の友人が店舗をピカピカにし、外壁の朽ちた部分を塗装し店舗も綺麗に生まれ変わりました。
わたしは料理・広報・インテリア関係の担当でお店に出すメニュー作りとお皿の選別、店内インテリア、広報活動としてInstagram発信を担当しました。
食べる事と旅行が大好きなので天草のこの場所で提供するメニューを色々イメージする事が出来ました。
わたしはこの5年天草中のグルメスポットを周りましたし、全国の美味しいご当地メニューにも興味がありましたので「天草にないもの」で「新しいもの」へのイメージがつきやすかったのです。
天草にないもの。
これはふるさと住民であるからこそ!!新しい風を天草に吹かせる事が出来ると確信しています。

天草東海岸は、2024年3月20日に、御所浦恐竜の島博物館がリニューアルオープンし、今後ますます元気になるエリアです。
熊本方面からも日帰りのドライブコースとしては最適で、満喫していただける素晴らしい観光スポットが沢山あります。

【EBISUシーサイドテラス】


天草東海岸に新しい風を吹かせたい。
倉岳町大えびす様に沢山の人が会いに来てくれるパワースポットにしたい。
天草東海岸の美しい海に囲まれた店舗の名前は『EBISUシーサイドテラス』と名付けました。

店内のレイアウトは居抜き物件で沢山の物がありましたが心機一転!!わたしたちがやりたいお店のコンセプトに合うようにコーディネートしました。
天草東海岸の美しい海としまなみを見れる店舗の外にもテラス席を作りました。
前払い制でドリンクはプラスチックコップを使用し、ご購入後はお外の公園で海を見ながらのんびりした時間を過ごしていただくのがお店のコンセプトです。

えびす様の可愛いロゴも作成して元気な活気ある店舗にしました。
この可愛いロゴは天草市でホームページのお仕事をされている宮崎敬介さんにご依頼しました。


宮崎さんには看板をはじめ、名刺やシール作成と大変お世話になりました。
今も良いお付き合いをさせていただいており、新しい出会いが増えて幸せに思っております。

お店は火曜日、水曜日が店休日で2連休です。
天草では、仕入れがほとんど本渡市街地や熊本市になり1日は仕事や事務作業として必要です。
飲食店として2連休は…と思うのですが営業日数を週5日にする事で光熱費と人件費の節約になります。
そして1番大切な事!!
『わたしたちが元気で楽しくいる』
お客さまをお迎えするわたしたちが笑顔でいる事が大切だと思っています。

そんな『EBISUシーサイドテラス』を今後沢山の笑顔溢れる場所にしていきたいと思っています。


【天草東京と2拠点生活のゆくえ】


現在わたしたちは2拠点生活をしながら沢山の経験と人脈を得て天草にお店をオープンさせました。

ゆっくりゆっくりが大切。
この天草ライフが心豊かになるように沢山の準備と覚悟、そしてお金も必要です。

人生50年。
わたしたちはその50年を過ぎました。
80歳まで元気に生きれられる時代ではありますが健康に過ごせる『今!』わたしたちが選んだ天草ライフ。

『EBISUシーサイドテラス』をはじめたわたしは次の夢と目標を持っています。
次は民泊事業もやってみたいです。
全国の方にこの素晴らしい天草をご紹介しその拠点とする宿をご提供したいと思っています。

未来は無限。
夢と希望を沢山持ちながら毎日忙しく楽しく天草ライフを過ごしています。

               

この記事を持ちまして今井の記事は最後になります。
     一年間ありがとうございました。