天草香育プロジェクト、はじまります。【#天草now】
ふるさと住民No.146 木下です。天草と熊本を行き来するなかで出会うアレコレをお伝えしたいと思います。天草では菜の花から桜へと、花のリレーがはじまりました。宮地岳のかかしの里では春の風物詩「かかしまつり」も開幕し、毎年50体ずつ増える里人(⁉︎)はこの春、なんと580体にのぼっているそうです。水が張られた田んぼは水鏡のように春の里山を映し出し、車窓の風景がいつにも増して情緒的に。天草は急がない旅が似合う島だなと、あらためて感じます。
さて、そんな春真っ盛りの天草から、【#天草Now】としてお届けしたいニュースをひとつ。天草発!香育プロジェクトのお知らせです。
天草で香りの体験!?
天草市・白鶴浜海水浴場のすぐそばにある「HIGH BEACH」(熊本県天草市天草町高浜)は、東京から移住した夫妻が営むボタニカル&アロマアトリエです。日毎に変わる波の音と陽光で満たされた店内には、プロの庭師でもある夫の黒沢省吾さんが目利きした観葉植物が並んでいます。妻の三穂さんは、AEAJアロマテラピーアドバイザー・インストラクターの資格を持ち、下田のリゾートヴィラ「五足のくつ」や、本渡の美容室「ura-niwa」でアロマトリートメントやリフレクソロジーを行う傍ら、「HIGH BEACH」のアトリエでさまざまな香りの体験を提供しています(事前要予約)。
”天草香育プロジェクト”って何?
2019年から「miho kurosawa.」というブランドで、天草の植物を蒸留したアロマ商品や、天草の風土になぞらえたオリジナルプロダクトを展開する三穂さんがこの春、新たにスタートするのが「天草香育プロジェクト」です。倉岳町で栽培されているホーリーバジルや牛深で栽培される月桃、本町の天草ヒノキといった天草各地の植物を原材料とし、精油や芳香蒸留水の製造などにも取り組む三穂さん。手掛けたアロマを一部の愛好家だけでなく、天草の子どもたちや、天草に暮らす人、天草にゆかりのある人たちにも楽しんでもらいたい!という思いから、このプロジェクトを始めることにしました。
香育(こういく)とは、子どもたちに向けた「香りの体験教育」で、 植物の恵みである精油の香り体験を通して、五感のひとつ「嗅覚」に意識を向け、豊かな感性や柔軟な発想力を育むとともに、人と植物の関わり、自然環境の大切さを伝えるもの。三穂さんはこれまでにも「香育」をテーマに町内の学校へ出張授業を行ったことがあるそうですが、今回は、季節がわりの素材や体験を組み合わせた年6回コース(オンラインまたはリアル)とすることで、天草の季節の植物に目を向けたり、親子の絆を育むきっかけにしたいという狙いがあるよう。
「天草は海も川も山もあって、果物やハーブや野菜などを育てる人がたくさんいます。そうした素材を使いながら、親子で楽しめる香りの体験を届けることで、子どもたちの心と体の成長をサポートできたらと思っています」と語る三穂さん。ほかにも天草を旅する人が気軽に楽しめる体験なども開発中とのこと。天草の自然を楽しむアイデアがさらに広がっていきそうです。
HIGH BEACH GARDEN&RELAX
所 熊本県天草市天草町高浜北897-26
☎︎ 090-6941-9624
営 10:30〜17:00